970cc MINI COOPER S(ミニクーパーS)

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1,071ccのMINI COOPER S(ミニクーパーS)に続き、1964年の3月に登場したのが970ccのMINI COOPER S。

この970cc版のMINI COOPER Sは、当時のサルーンカー・レースの1リッタークラスのレギュレーションに適合させるために生まれ、歴代のMINI COOPER Sの中で最小排気量のモデルとなります。

エンジンは基本的に1,071ccエンジンのショートストローク版を搭載(バルブ径やキャブレーションは変更なし)し、圧縮比を9.75:1まで引き上げる(1,071ccエンジンは9.0:1)チューニングを施すことで最高出力65ps、最大トルク7.6kg-mを発揮しました。

前述のようにサルーンカー・レースの1リッタークラスに参加することを第一優先として開発されたため、装備面についても1,071ccのMINI COOPER Sとなんら変わることなく、970cc版としての特別な装備は何もありません。

このMINI COOPER Sは登場から10ヶ月後の1965年1月まで生産されましたが、今考えてみても、レースに参加する名分だけでこれだけ短命な車を市場投入していたわけですから、当時のMINI COOPER Sが、いかに多くのレースで必要とされていたかが分かるエピソードとしても面白いですよね。

1071cc MINI COOPER S(ミニクーパーS)

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前の記事でも書きましたが、MINI COOPER(ミニクーパー)の登場によって、多くのチューナーが競うようにMINI COOPERのチューンを手がけ、様々なレースで目覚しい実績を残すようになったため、これがBMC(British Motor Company)の担当スタッフたちに”さらに速いミニを”という開発意欲を湧かせることにつながり、その結果としてMINI COOPER S(ミニクーパーS)を登場させることになります。

最初のMINI COOPER Sとなった1,071ccモデルは1963年3月にデビューしましたが、この排気量は当時のレースにおける1,100ccクラスにレギュレーションを合わせるためで、ボディはすでにあった997ccのMINI COOPERのボディをそのまま使用し、外観上の違いはエンブレムに”S”が追加されたのみ。

注目のパワーユニットは、8MB型をベースとしてボア・アップを図り、それに合わせてクランクシャフトやコンロッド、メタル類、オイル・ポンプを強化。最高出力70ps、最大トルク8.58kg-mと、MINI COOPERを大幅に上回るパワーを発揮する性能を実現しています。

また当然ながら足回りも強化され、ディスク・ローターの口径をMINI COOPERの7インチから7.5インチにアップ。さらに排熱孔が設けられ、ロッキード社のブレーキ・サーボが使用されるといった徹底ぶりでした。

ただ、惜しいことにこのMINI COOPER Sは短命で、MINI全車にハイドロラスティック・サスペンションが装備されるのを機に、1964年8月、デビューからわずか1年半ほどで生産を終了しています。
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