1071cc MINI COOPER S(ミニクーパーS)

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前の記事でも書きましたが、MINI COOPER(ミニクーパー)の登場によって、多くのチューナーが競うようにMINI COOPERのチューンを手がけ、様々なレースで目覚しい実績を残すようになったため、これがBMC(British Motor Company)の担当スタッフたちに”さらに速いミニを”という開発意欲を湧かせることにつながり、その結果としてMINI COOPER S(ミニクーパーS)を登場させることになります。

最初のMINI COOPER Sとなった1,071ccモデルは1963年3月にデビューしましたが、この排気量は当時のレースにおける1,100ccクラスにレギュレーションを合わせるためで、ボディはすでにあった997ccのMINI COOPERのボディをそのまま使用し、外観上の違いはエンブレムに”S”が追加されたのみ。

注目のパワーユニットは、8MB型をベースとしてボア・アップを図り、それに合わせてクランクシャフトやコンロッド、メタル類、オイル・ポンプを強化。最高出力70ps、最大トルク8.58kg-mと、MINI COOPERを大幅に上回るパワーを発揮する性能を実現しています。

また当然ながら足回りも強化され、ディスク・ローターの口径をMINI COOPERの7インチから7.5インチにアップ。さらに排熱孔が設けられ、ロッキード社のブレーキ・サーボが使用されるといった徹底ぶりでした。

ただ、惜しいことにこのMINI COOPER Sは短命で、MINI全車にハイドロラスティック・サスペンションが装備されるのを機に、1964年8月、デビューからわずか1年半ほどで生産を終了しています。
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